目標設定と達成~改めて子供から学ぶ日々~②
小さい頃はおねだりすれば欲しい物が買って貰えていたのに、小学生になった頃からそうではなくなってしまった環境に最初はただただ泣くことしかできなかった息子。
しかし、欲しい物をお願いすると条件が提示されそれをクリアすると買ってもらえるチャンスが巡ってくることに気が付きます。
目標設定をしてそれを達成する為に準備し行動するすることで目標達成が実現できるという事を身をもって体験しました。
息子が最初に努力の結果達成できた目標は「Newニンテンドー3DSLL」でした。
クリスマスプレゼントとして買ってあげました。ソフトはおじいちゃんおばあちゃんからのプレゼントとして2タイトル買ってもらっていた様に記憶しています。
本当に大切に扱っていました。遊び終わる度に元の箱にしまい決まった場所に片づけて、「平日は1時間、学校がお休みの日は午前中1時間、午後1時間」の約束もほぼ守りました。
それまではまだ幼かったということもありましたが、欲しいと言って買ってもらった玩具類は飽きてしまうと見向きもしなくなり、愛着も薄れ大切に扱わなくなり片付けもいい加減になり妻から毎日のように怒られていた姿からは想像もできませんでした。
買ってあげる事を決めた際に妻も「どうせ最初は大切にするだろうけど慣れてきたらこれまでのおもちゃと一緒になる…。そうなったら取り上げてゲーム類はもっと大きくなってからにする。」とあきらめ半分の様子で、私も「そうなったら仕方ないね。でも今までできなかった事がちゃんとできるようになったから買ってもらえたんだよ?って事をあの子が理解できれば悪いことではないからその時はまた対応を考えようか。」と事前に話をしていました。
その後、息子がゲーム機を妻に取り上げられることは1度もありませんでした。
それはおろか、現在ではPS4、Nintendo Switchも同様に入手し楽しんでいます。
PS4やSwitchの購入に関してはお小遣い制の導入により最初の3DSの時の様に順調にはいきませんでした。
PS4とSwitchはお小遣いを自分でやり繰りしクリスマスや誕生日までに価格の半分を自分で貯める事が出来たら。と言う条件が加わり難易度が上がりました。他の物に目移りしてしまいお小遣いの管理が疎かになったり、新しくできた約束が上手く守れなかったり……。
それでも最初の成功体験である「3DSを買って貰えた思い出」を話すと最初は泣いて悔しがってはいたものの翌日からはしっかり目標達成の為に課題に取り組む息子の姿がありました。
どこのご家庭でも見慣れた光景かも知れません。親バカな目線もかなり加わっています。
ですが、この息子の姿に自分を重ね合わせた時にうつ病を患い闘病中(現在はうつ病と闘うという認識はしていません。治療中であることに変わりは有りませんが私なりに行きついた姿勢が「闘う」ではなく「向き合う」「共に歩む」に変化したからです。)の自分は小学生の息子が出来ている事ができていないのではないか?ということでした。
うつ病を克服する。という目標は持っていたものの、主治医の先生やカウンセラーの方から言われたことを守り無理をしないということだけを心掛ける日々。
自らを見直し自発的に回復へ向けた具体的な短期、中期、長期の目標を掲げ進捗を都度確認し必要であれば見直しを計り更にブラッシュアップさせるという意識改革をし始めたのは日々成長していく息子の姿を目の当たりにしたこの時がきっかけだった様に思います。
そしてその思いや意識は先ほどまでお風呂上りに髪の毛を乾かさず、妻に叱られて最悪な1日の終わりを迎えベッドで寝ている息子の成長と共に私の中でも少しづつ成長しています。