Re:Start ~キッカケはうつ病から~

キッカケはうつ病…。趣味のガジェットいじりや好きな音楽や珈琲の事を書きつつ、うつ病を発症してからの奮闘記も。

うつ病治療中の「物が片づけられない」「断捨離」うつ病闘病中の意思決定は慎重に。

私がうつ病治療中に悩まされた事の中に「物が片づけられない」と言う事が度々ありました。

 

うつ病の影響以外にも元来持っていた「いつか使うかもしれない」「新しい物を買ってもこれまで使ってた物への愛着」という気持ちや感情も少なからずあったとは思いますが、決して充分とは言えない部屋の広さに対してあり得ない量の衣類やガジェット類……。量の問題と言うよりかは使ったものを元の場所に戻せないという事の方が問題だったのかもしれません。

 

そうなって来ると私の中で生まれる感情。

①なんて私はだらしのない人間なんだろう(自己嫌悪)

②片づけたくてもその気力がないのだからしょうがない(現実逃避)

 

ただでさえ複数の事を同時に考えたり、複数のタスクをこなすことが困難な状況に置かれている中です。

帰宅する度、自室に入る度に情けない感情と自分に対し怒りの感情が渦巻きます。

 

ある日、それらの感情は爆発しました…。

 

突如、感情に任せそれらを処分しました。まだ、うつ病発症~休職~復職~休職という私のうつ病治療が始まった初期の頃の話です。

 

内容としては「断捨離」とは程遠いものです。

手あたり次第、目に付く不要だと思ったものを(あくまで判断力が欠如しているという自覚はない頃です。)廃棄及びリサイクルショップに持ち込み、買い取り価格など関係なしに引き取ってもらう事だけが目的で。

 

当時、不眠の症状も出ていたので家族が寝静まっている中、その奇行とも言えるアクションを私は実行しました。当然、家族への相談は一切なしです。

 

私のプライベートで所有していた物や衣類はそこまで影響は有りませんでしたが、復職した際に仕事で必須になってくるものもそこには含まれていました。

 

幸いにも家族がその異変に翌日ないし翌々日に気が付いてくれた事もあり、全てでは有りませんでしたが大半のものは手元に戻すことができました。

 

この事を主治医やカウンセラーに報告した際に助言いただいた事は

「先ずは、今はしっかりと自分がうつ病と言う病気と向き合っているという自覚を持つ事。決して簡単な事ではないことは重々承知しているが第一歩はそこからですよ。」

 

うつ病を患っている間、特にまだ安定しているとは言い難い状況で事の大小に限らず、意思決定の際は慎重になること。少しでも不安な要素、自信が持てない要素が有る場合は家族なり主治医及びカウンセラーに相談する習慣を付けましょう。」

とのことでした。

 

その際は十分に反省し、主治医のからのアドバイスも素直に聞き入れた記憶があります。

しかし、その悪癖とも言える症状、行動はその後何度か繰り返されることになってしまいました。

 

ここで話が終わってしまうと本当に暗く切なくなってしまいます。

 

体調が安定した頃から治療の一環として「趣味を作りましょう」という主治医の助言の元、その後にも何度かやってはいけない「断捨離」行動によって失ってしまったものをリサイクルショップやジャンクショップで購入し綺麗に清掃して使ったり、修理して使えるようにしたりという現在の趣味に繋がって行きます。

外出する事が億劫だった私が買い物をするために家族と出かけたり、一人でも外出できるようになったキッカケもそこにあったりするのです。